キャリアビルダーとジョブホッパーの違い

ジョブホッパーとは、何度も転職を繰り返す人のことを指す。明確な定義はないものの、半年程度で転職する人や転職の回数が合計4回以上ある人を指してジョブホッパーと呼ぶことが多い印象だ。
それに対してキャリアビルダーとは、同じように転職を繰り返しながらも、確実にキャリアを積み上げ、転職するほどに年収や働く環境などを高めている人たちのことを言う。どちらも短期間で転職を繰り返す人たちだが、ジョブホッパーとキャリアビルダーでは転職のビジョンがまったく異なる。
ジョブホッパーは、特に明確な目的を持って転職しているのではなく、ちょっと嫌になったとかもっと給料が良さそうな仕事があるとかいう理由で考えなしに転職する。キャリアビルダーは、自分のキャリアを計画的に考えて、必要だと思うから転職を選ぶ人たちである。そのため、転職する前に現職で何かしら自分にとっての益になるものを築いてから行動するのが特徴だ。具体的には資格取得や役職アップなどの成果を上げてから転職している。
エンジニアは転職の多い職種だが、それでもジョブホッパーを採用したいと思う企業は少ない。転職回数が問題なのではなく、なぜ転職したのか理由が見えない人は採用しにくいからだ。「採用してもまたすぐよそに行くのではないか」と思われてしまうのである。企業からジョブホッパーと思われると、転職市場では価値の低い人材とみなされざるをえない。それを避けるには、常に明確な目的を持って転職するように心がけよう。